2016-09-13(Tue)
《NINE-LIVES/猫は歌姫》
《NINE-LIVES/猫は歌姫》
作詩〈genryu〉
1
(プロローグ・カンタービレ)
ムカシムカシの大昔
猫は神であったのだ
ムカシムカシの中昔
猫は魔物であったのだ
そのミステリアスな目ゆえに
人は猫を神と崇め奉り
人は猫を魔物と恐れた
それは所詮畢竟ひとの勝手
人の本性なげ映し出す
猫とは生きた鏡なのだ
人のみだらな想いを映す
人の裏さえ映してしまう
自然がひょっこり創り出した
天の使いの天鏡なのだ
2
(プロローグ・パルランド)
アニマート コンブリオ ブリッランテ
アニマート コンブリオ ブリッランテ
ミネルヴァの梟の妖精が
猫の背中に乗ってやって来た
猫の命は九つあって
猫の智恵は百を超えるぞ
乱世や猫を懐きて夢に入る
アニマート コンブリオ ブリッランテ
アニマート コンブリオ ブリッランテ
3
クロ シロ ブチ ミケ トラにタマ
クロ シロ ブチ ミケ トラにタマ
ミャンクル ミャンクル クッシュン クッシュン
ニャンゴロ ニャンゴロ ウップン ウップン
猫だ猫だと おっしゃりますが
人の居ぬ間に 爪を磨ぐ磨ぐ
猫のプライド 人の分限
人類絶減 勝手にどうぞ
アチキら猫は しぶとく生きる
ネズミを獲って 命をつなぐ
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
4
恋の季節は 迷惑だって
アチキら猫の 聖なるお祭り
種族繁栄 燃えるお祭り
季語にもあるよ 猫の恋とは
猫ちゃんねんねこ 背中でお眠り
湯たんぽ代りの 抱き猫あったか
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
5
虎は狩られて 滅びの道へ
猫はかわいさ 武器に人と
共存の道 進化なれど
わがまま自尊 したたか戦略
土鍋土壺は 極楽至極
天敵さける 野生の本能
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
6
キヨホウヘンの メタファー乱舞
かわい子ちゃんは 小猫ちゃんどす
かわいらしさにゃ 程なんてないよ
猫っかわいがり 蝶よ花よと
キャッツアイは ジュエリーざます
猫っ被りは 奥床しいじゃん
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
7
借りて来た猫 招き猫かも
猫の手だって 時に役立つ
角力の一手の 猫だましとは
小洒落たそれは 神技ざぁます
猫ババそれは 猫聞きの悪い
婆猫の智恵は 半端じゃないぜ
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
8
猫毛 猫額 猫顔 猫面
猫舌 猫目 猫脚 猫股
猫綱 猫板 猫石 猫頭巾
猫の猫背は 黄金曲線
人の猫背は 灰色曲線
よくも猫から 取ったもんだね
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
9
ドラ猫 ノラ猫 なめ猫 ふて猫
黒猫よぎれば ラッキー記念日
黒猫のタンゴ 猫踏んじゃった
猫柳から 化け猫でるか
スネに傷もつ 人間様よ
猫なで声の ヘルキャットどす
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
10
一輪車の名は なぜネコという
猫も杓子も 丑三時は
猫の子一匹 見当たらないねこ
よく鳴く猫は ネズミを捕らず
能ある猫は 爪を隠すぞ
猫イラズなら 家猫リストラ
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
11
音色抜群 猫皮三味線
猫には哀しい 猫皮三味線
ネコと呼ばれた 猫皮三味線
それを抱えた お座敷芸者
ネコと呼ばれた 三味線芸者
遠い昔の 事と言えるか
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
12
ドロボウ猫とは 失礼千万
切った張ったは 人間の性
猫とは無縁の 痴情のもつれ
猫の目変わりは 人の心ぞ
人語わかれば 心も読める
遊ばれている 猫じゃらしぜよ
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
13
猫にまたたび 股旅縁歌
猫まんまこそ お袋の味
猫に鰹節 人に見せ金
猫に小判は 人に生命さ
猫下ろしあれ 猫股ぎあれ
イジリ過ぎれば 猫パンチぜよ
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
14
柔軟さには 人も及ばず
敏捷たること 誰にも負けず
バランス力は 天下一品
ヨガのポーズに その名もあるぞ
夜にも強い 光るまなざし
狙った獲物は 逃がしはしない
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
15
猫のおひげは 宇宙のアンテナ
けっこう毛だらけ きれい好きどす
だらけた時間も ときには必要
木登り上手 高所がお好き
ウグイス渡りは 猫の十八番ぞ
十二支はずれた 孤高の思索家
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
16
さぁさぁおいで 鈴付けに来な
出来たら御ほう美 チューしてあげる
雨が降ったら 長靴はいて
赤くてかわいい 長靴はいて
魔女大学の 特別講師
小猫生徒の 目の輝きよ
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
17
食わせ殺しや 虐待もある
苛め殺しや 捨て置きもある
でも恩には恩で 報いるという
アチキら猫の 仁義の哲学
九の命と 百余の智恵が
アチキら猫の スピリットぜよ
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
またたび食べて アスタマニャーナ
18
猫だ猫だと おっしゃりますが
人の居ぬ間に 爪を磨ぐ磨ぐ
猫のプライド 人の分限
人類絶減 勝手にどうぞ
アチキら猫は しぶとく生きる
ネズミを獲って 命をつなぐ
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
ミャンクル ミャンクル クッシュン クッシュン
ニャンゴロ ニャンゴロ ウップン ウップン
クロ シロ ブチ ミケ トラにタマ
クロ シロ ブチ ミケ トラにタマ
19
(エピローグ・パルランド)
アニマート コンブリオ ブリッランテ
アニマート コンブリオ ブリッランテ
ミネルヴァの梟の妖精が
猫の背中に乗ってやって来た
猫の命は九つあって
猫の智恵は百を超えるぞ
わが膝上に猫ありて
その謎とわにとけることなし
アニマート コンブリオ ブリッランテ
アニマート コンブリオ ブリッランテ
[註]読み方→中昔(なかむかし) 崇(あが)め 奉(たてまつ)り
所詮畢竟(しょせんひっきょう) 本性(ほんしょう) 天鏡(てんきょう)
梟(ふくろう) 命(いのち) 懐(いだ)き 程(ほど)
小洒落(こしゃれ)た 婆猫(ばばねこ) 猫額(ねこびたい)
猫面(ねこづら) 杓子(しゃくし) 丑三時(うしみつどき)
性(さが) 逃(の)がし 十八番(おはこ)
苛(いじ)め 膝上(ひざうえ)
2016年4月16日 記 北の獄より
作詩〈genryu〉
1
(プロローグ・カンタービレ)
ムカシムカシの大昔
猫は神であったのだ
ムカシムカシの中昔
猫は魔物であったのだ
そのミステリアスな目ゆえに
人は猫を神と崇め奉り
人は猫を魔物と恐れた
それは所詮畢竟ひとの勝手
人の本性なげ映し出す
猫とは生きた鏡なのだ
人のみだらな想いを映す
人の裏さえ映してしまう
自然がひょっこり創り出した
天の使いの天鏡なのだ
2
(プロローグ・パルランド)
アニマート コンブリオ ブリッランテ
アニマート コンブリオ ブリッランテ
ミネルヴァの梟の妖精が
猫の背中に乗ってやって来た
猫の命は九つあって
猫の智恵は百を超えるぞ
乱世や猫を懐きて夢に入る
アニマート コンブリオ ブリッランテ
アニマート コンブリオ ブリッランテ
3
クロ シロ ブチ ミケ トラにタマ
クロ シロ ブチ ミケ トラにタマ
ミャンクル ミャンクル クッシュン クッシュン
ニャンゴロ ニャンゴロ ウップン ウップン
猫だ猫だと おっしゃりますが
人の居ぬ間に 爪を磨ぐ磨ぐ
猫のプライド 人の分限
人類絶減 勝手にどうぞ
アチキら猫は しぶとく生きる
ネズミを獲って 命をつなぐ
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
4
恋の季節は 迷惑だって
アチキら猫の 聖なるお祭り
種族繁栄 燃えるお祭り
季語にもあるよ 猫の恋とは
猫ちゃんねんねこ 背中でお眠り
湯たんぽ代りの 抱き猫あったか
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
5
虎は狩られて 滅びの道へ
猫はかわいさ 武器に人と
共存の道 進化なれど
わがまま自尊 したたか戦略
土鍋土壺は 極楽至極
天敵さける 野生の本能
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
6
キヨホウヘンの メタファー乱舞
かわい子ちゃんは 小猫ちゃんどす
かわいらしさにゃ 程なんてないよ
猫っかわいがり 蝶よ花よと
キャッツアイは ジュエリーざます
猫っ被りは 奥床しいじゃん
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
7
借りて来た猫 招き猫かも
猫の手だって 時に役立つ
角力の一手の 猫だましとは
小洒落たそれは 神技ざぁます
猫ババそれは 猫聞きの悪い
婆猫の智恵は 半端じゃないぜ
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
8
猫毛 猫額 猫顔 猫面
猫舌 猫目 猫脚 猫股
猫綱 猫板 猫石 猫頭巾
猫の猫背は 黄金曲線
人の猫背は 灰色曲線
よくも猫から 取ったもんだね
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
9
ドラ猫 ノラ猫 なめ猫 ふて猫
黒猫よぎれば ラッキー記念日
黒猫のタンゴ 猫踏んじゃった
猫柳から 化け猫でるか
スネに傷もつ 人間様よ
猫なで声の ヘルキャットどす
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
10
一輪車の名は なぜネコという
猫も杓子も 丑三時は
猫の子一匹 見当たらないねこ
よく鳴く猫は ネズミを捕らず
能ある猫は 爪を隠すぞ
猫イラズなら 家猫リストラ
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
11
音色抜群 猫皮三味線
猫には哀しい 猫皮三味線
ネコと呼ばれた 猫皮三味線
それを抱えた お座敷芸者
ネコと呼ばれた 三味線芸者
遠い昔の 事と言えるか
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
12
ドロボウ猫とは 失礼千万
切った張ったは 人間の性
猫とは無縁の 痴情のもつれ
猫の目変わりは 人の心ぞ
人語わかれば 心も読める
遊ばれている 猫じゃらしぜよ
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
13
猫にまたたび 股旅縁歌
猫まんまこそ お袋の味
猫に鰹節 人に見せ金
猫に小判は 人に生命さ
猫下ろしあれ 猫股ぎあれ
イジリ過ぎれば 猫パンチぜよ
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
14
柔軟さには 人も及ばず
敏捷たること 誰にも負けず
バランス力は 天下一品
ヨガのポーズに その名もあるぞ
夜にも強い 光るまなざし
狙った獲物は 逃がしはしない
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
15
猫のおひげは 宇宙のアンテナ
けっこう毛だらけ きれい好きどす
だらけた時間も ときには必要
木登り上手 高所がお好き
ウグイス渡りは 猫の十八番ぞ
十二支はずれた 孤高の思索家
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
16
さぁさぁおいで 鈴付けに来な
出来たら御ほう美 チューしてあげる
雨が降ったら 長靴はいて
赤くてかわいい 長靴はいて
魔女大学の 特別講師
小猫生徒の 目の輝きよ
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
17
食わせ殺しや 虐待もある
苛め殺しや 捨て置きもある
でも恩には恩で 報いるという
アチキら猫の 仁義の哲学
九の命と 百余の智恵が
アチキら猫の スピリットぜよ
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
またたび食べて アスタマニャーナ
18
猫だ猫だと おっしゃりますが
人の居ぬ間に 爪を磨ぐ磨ぐ
猫のプライド 人の分限
人類絶減 勝手にどうぞ
アチキら猫は しぶとく生きる
ネズミを獲って 命をつなぐ
ダヨダヨダヨニャン ソーダヨニャン
ミャンクル ミャンクル クッシュン クッシュン
ニャンゴロ ニャンゴロ ウップン ウップン
クロ シロ ブチ ミケ トラにタマ
クロ シロ ブチ ミケ トラにタマ
19
(エピローグ・パルランド)
アニマート コンブリオ ブリッランテ
アニマート コンブリオ ブリッランテ
ミネルヴァの梟の妖精が
猫の背中に乗ってやって来た
猫の命は九つあって
猫の智恵は百を超えるぞ
わが膝上に猫ありて
その謎とわにとけることなし
アニマート コンブリオ ブリッランテ
アニマート コンブリオ ブリッランテ
[註]読み方→中昔(なかむかし) 崇(あが)め 奉(たてまつ)り
所詮畢竟(しょせんひっきょう) 本性(ほんしょう) 天鏡(てんきょう)
梟(ふくろう) 命(いのち) 懐(いだ)き 程(ほど)
小洒落(こしゃれ)た 婆猫(ばばねこ) 猫額(ねこびたい)
猫面(ねこづら) 杓子(しゃくし) 丑三時(うしみつどき)
性(さが) 逃(の)がし 十八番(おはこ)
苛(いじ)め 膝上(ひざうえ)
2016年4月16日 記 北の獄より
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